太陽系・惑星の基本と魅力
太陽系と惑星は知れば知るほど神秘的であり、私たち人類が誕生した不思議に迫る核心的な存在とも言えます。
太陽系とは私たちが暮らしている地球を含む惑星系。
太陽系は99%以上の質量が太陽ですので、実質ほとんどが太陽と言えます。
そのため太陽系の中心にはその名の通り太陽が光り輝き、その周りに8つの惑星があります。
8つの惑星は「すい・きん・ち・か・もく・ど・てん・かい」という頭文字で暗記した人が多いことでしょう。
これら太陽系の惑星は太陽から近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星と並んでいます。
そして宇宙には惑星以外にも惑星まで成長できなかった小惑星、彗星などの無数の小天体、そして惑星の周りを回る衛星などが存在します。
惑星の基本
先ほど記した8つの惑星のうち、太陽に近い水星、金星、地球、火星は主に岩石から出来ており、地球と似ていることから地球型惑星と呼ばれています。
一方で、これら地球型惑星の外側に位置する木星、土星、天王星、海王星は岩石よりもガスや氷が多い惑星と言われており、まとめて木星型惑星と呼ばれています。
ところで、惑星はかつて9つと言われており、「すい・きん・ち・か・もく・ど・てん・かい・めい」と覚えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そう、天王星の後に冥王星がありました。もちろん、この冥王星が存在していることは確認されていますが、観測技術の進歩によって冥王星は惑星の条件を満たさないとして、国際天文学連合という惑星の定義を定めた機関によって惑星からは外れ、準惑星という位置づけとなりました。
そもそも、はるか昔には惑星自体の存在が研究されることすらなく、その研究が進んできたのは天体望遠鏡が発明された17世紀初めから活発になります。
いわゆる天動説と地動説の議論がされたり、それぞれの惑星との距離感が判明したり、新たな惑星が発見されたりといった進歩を遂げて今日の惑星の基本が成り立っています。
天体観測の技術が進歩するとともに惑星に関しての研究が進んだとも言えますので、それは同時に人類の進歩によって惑星の基本が解き明かされてきたとも言えますね。
天動説と地動説
天動説と地動説。学校で名前くらいは聞いたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。
ここで詳しく説明することは控えますが、天動説とは、惑星は地球を中心に回っている、とされた説です。
地動説とは地球ではなく太陽を中心に惑星が動いているという考え方であり、現在はこの地動説が事実だとされています。
つまり、かつて人類は地球を中心に考えており、地球とそれ以外の惑星、という考え方だったものが、天動説によって宇宙の中心は太陽に変わり、地球も太陽系の惑星の一部、という考え方に至ったのです。
こうした事実も天体観測の技術の進歩によってそれぞれの惑星の位置関係や動きの法則性が徐々に明らかになったことによって解明されました。
惑星の魅力
惑星の魅力はその見た目や形の違いもそうですが、何と言っても今現在の私たちの生活に密接に関係しているということです。
私たちは日頃から「曜日」を基準に生活しています。意識的であれ無意識であれ、私たちは何気なく「今日は何曜日か」と考えています。
逆に言えば曜日のことを全く考えずに生きている人はごくわずかではないでしょうか。
当たり前のこと過ぎて、あえて言葉にするまでもありませんが、しかしこの「曜日」が私たちの生活に無くてはならないものであることは揺るぎない事実です。
仕事でもプライベートでも曜日を基準に行動し、一般的に週末にあたる土曜日や日曜日は楽しい気分になり、仕事や学校が始まる月曜日はちょっと憂鬱になったり、特定の曜日に定期的な予定を入れたり、大変重要な存在です。
ここまで書けばお気付きの方もいらっしゃると思いますが、こうした「曜日」の起源が惑星と関係しています。
曜日の起源は天動説に基づいていると言われており、1日24時間のそれぞれに天動説で遠い順から惑星を当てはめていき、7日間の1時間目の惑星を取り出したものが現在の曜日の順番となっています。
「日・月・火・水・木・金・土」がそれぞれ「太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星」です。
もはや曜日の感覚は私たちの生活にとって「あって当たり前」のことですが、その起源が惑星と関係していることを考えると、惑星には何とも言えない神秘的な関係性を感じます。
私たちが肉眼で見ることができるのは、太陽と月、そして水星、金星、火星、木星、土星です。
※実際に太陽を肉眼で見るのは大変危険です。
とはいえ、その形がハッキリと分かるのは太陽と月で、その他の水星、金星、火星、木星、土星はいわゆる「星」として認識できる程度です。
そのような惑星の魅力とは、私たちにとって「星」にしか見えない、物凄く遠いところに存在する惑星たちが、実は日々の生活には密接に関わっている不思議な関係性ではないでしょうか。
言葉で表現するのは難しい部分もありますが、ある意味で私たちは惑星の中を生きている生命体だと言えるかもしれませんね。
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