香水の正しい付け方とベストなタイミングを知って上質な香りを楽しもう
香水の良い香りを最大限に引き出すためには、正しい付け方とタイミングが大切です。
香りを構成する物質はとても繊細で、時間の経過によっても変化していくもの。
同じ香水でも付け方とタイミング次第で、香りは全く違ったものになるのです。
今回は、意外と知られていない香水の正しい付け方とベストなタイミングについてご紹介します。
香水を付けすぎてしまった時の対処法についてもお話するので、お出かけ前のご参考になれば幸いです。
香水の香りの変化について
香水は、時間の経過によって3種類の異なる香りに変化していきます。
この変化を意識することで、自分の一番好きな香りをベストなタイミングで纏うことが可能に。
まずは、香水の香りの変化についてご紹介します。
トップノート
トップノートとは、香水を付けてから15分程度までの香りのこと。
香水の第一印象を決めるもので、ツンとした刺激の強い香りが特徴です。
これは、香水に使われているエタノールという成分によるもの。
香水の本来の香りとは少し異なるので、トップノートの香りはあまり好まれない傾向にあるようです。
ただし、エタノールの成分は一番最初に飛ぶので、時間が経てば刺激臭は消えて優しい香りへと変化していきます。
香水の購入を考える時は、このトップノートの香りについて理解しておくことが大切。
店頭で香りを嗅いで判断するのではなく、テスターを利用して数時間後の匂いの変化で検討するのがおすすめです。
ミドルノート
ミドルノートとは、香水を付けてから15分〜3時間程度の香りのこと。
香水の特徴と魅力が一番はっきりと表れるのがこの時間帯の香りです。
そのため、この時間帯を意識して香水を付けるタイミングを調整すると、香りの魅力を最大限に活かすことができます。
待ち合わせの直前に香水を付けるよりも、数十分前に付けておいた方がいいと言われるのはこのためです。
ただし、香水の種類によってはトップノートもミドルノートも、あまり香りに違いがないものもあります。
自分の香水の特徴と香りの変化について、あらかじめ試して把握しておくことが大切です。
ラストノート
ラストノートとは、香水を付けてから3時間〜7時間程度の香りのこと。
香りの余韻を楽しむ時間帯で、しっとりとした落ち着いた印象が多いのが特徴です。
ほとんどの香水では、このラストノートにムスクやサンダルウッドの香料を使用しています。
これらの香料には香りを持続させる働きがあるので、1日中ずっと優しい香りが継続することも。
強い香りが苦手な方や心配な方は、このラストノートの時間帯を意識して付けるのがおすすめです。
香水の正しい付け方
香水の正しい付け方は、意外と知られていません。
教わる機会もなかなかないので、何となくで付けているという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、そんな方のために香水の正しい付け方をご紹介します。
体を清潔にする
まずは、体を清潔な状態にしておくことが大切です。
香水の香りは、体臭と交わることで変化します。
体臭の強い状態で付けてしまうと、悪臭の原因になることも。
なるべくシャワーを浴びて、体を清潔な状態にしてから付けるのがおすすめです。
シャワーを浴びる時間がない場合は、タオルや汗拭きシートで清潔を心がけます。
汗拭きシートを使う場合は無香料のものを選んで、香りが混じることのないように気をつけましょう。
体温の高いところに付ける
香水を付ける時は、体温の高いところに付けるのがおすすめです。
理由は、体温が高いところに付けると香水の成分が良く馴染み、優しい香りが持続するため。
首元や手首など、自分でも香りを感じやすいところが多いのもメリットです。
香水を付けるのにOKな箇所とNGな箇所はこちら。
OKな箇所
- 手首
- 首元
- うなじ など
NGな箇所
- 脇
- 足の裏
- 頭(髪の毛)
手首や首元、うなじの他にも体温の高い足首や胸の辺りもOK。
付けすぎないように、各箇所には1プッシュずつを心がけましょう。
脇や足の裏、頭(髪の毛)など汗をかきやすい箇所は基本的にNGです。
また、頭(髪の毛)に付けると、髪がテカってベタつく原因にもなりかねません。
香水は肌に付けることを前提に作られているので、髪の毛や洋服などにはなるべく付けないように気をつけてくださいね。
香りを長持ちさせたいならこすらない
香水を付ける時、両手首や首元にこすり合わせていませんか?
正しい香水の付け方として紹介されていることも多いのですが、実はあまりおすすめできない方法です。
なぜなら、こすり合わせることで香りの粒子が潰れてしまうから。
香りの粒子が潰れてしまうと本来の香りを引き出せず、匂いも長持ちしないというデメリットがあります。
香水をムラなく付けたい時は、体と少し距離を保って吹きかけるのがおすすめ。
そうすれば、こすり合わせなくても付けたい箇所全体にふわっと行き渡るので安心です。
香水を付けるベストなタイミング
香水を付けるタイミングは、時間帯によっても異なります。
ミドルノートとラストノートのどちらをメインにするか、シチュエーションによって使い分けましょう。
それでは、香水を付けるベストなタイミングについてご紹介します。
昼なら待ち合わせの30分前
お昼のお出かけには、爽やかなミドルノートを意識して付けるのがおすすめ。
待ち合わせの30分前くらいに付けておくと、丁度良い香りの時間帯になります。
お昼におすすめな香りの種類はこちら
- 柑橘系
- 石鹸系
- フローラル系
柑橘系や石鹸系、フローラル系は爽やかで軽い香りです。
万人受けする香りでもあるので、男性でも女性でも年齢を問わず使えます。
反対に、ムスク系やウッディ系は甘く重たい香りなのでお昼にはあまり向きません。
どうしても使いたい場合は、香りが優しくなるラストノートの時間帯に合わせてみてくださいね。
夜なら待ち合わせの1時間前
夜のお出かけには、艶やかなラストノートを意識して付けるのがおすすめ。
待ち合わせの1時間前くらいに付けておくと、香りが良く馴染みます。
夜におすすめな香りの種類はこちら。
- ムスク系
- ウッディ系
- スパイス系
ムスク系やウッディ系、スパイス系は甘くて重厚な香りです。
色っぽく大人な香りでもあるので、飲み会やパーティーとの相性も抜群。
ミドルノートでも艶やかな香りがすることがあるので、1時間前に付けるとミドルとラストの両方を楽しめます
ただし、ディナーに行く時は香りの強さに要注意。
飲食店に香水を付けていくと食事に影響するので、マナー違反になることがあります。
最初から食事へ行く時は香りを抑えるために、1時間以上前から付けておくのがおすすめ。
香水の香りの強さや持続性を考慮して、付けるタイミングを調整するようにしましょう。
香水を付けすぎた時の対処法
香水をうっかり付けすぎてしまった時、どうしたらいいのか悩みますよね。
お出かけ前だと時間もなくて焦ってしまいますが、実は意外と簡単に対処ができます。
最後に、香水を付けすぎた時にすぐ対応できる対処法のご紹介です。
ウェットティッシュで匂いを抑える
一番、手軽に対応できるのがウェットティッシュを使う方法です。
種類はノンアルコールでもアルコール入りでも、どちらでも構いません。
香水を付けすぎた箇所をサッと拭き取るように使いましょう。
ウェットティッシュなら落ち運びやすいので、お出かけ先(付け直しの時)でも安心です。
無水アルコールを含ませたコットンで拭き取る
お出かけ前で時間に余裕がある場合は、無水アルコールを利用する方法がおすすめです。
コットンに少しだけ含ませて、香水を付けすぎた箇所にポンポンと当てていきます。
ちなみに、無水アルコールがなければエタノールでも代用可能です。
ただし、どちらも付けすぎると刺激臭の原因になってしまうので要注意。
コットンに少しずつ含ませて様子を見ながら、量を調整するようにしてくださいね。
香水の正しい付け方とベストなタイミング【まとめ】
香水は正しい付け方とベストなタイミングを心がけることで、全く違うものになります。
香りの魅力を最大限に引き出したいなら、ミドルノートの時間帯を意識することも大切。
香りの変化は香水の種類によって異なるので、何度も試しながらあなただけのベストな付け方やタイミングを見つけてみてくださいね。
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